苑田第二病院ではボツリヌス療法を行っております

平成27年11月12日更新

ボツリヌス療法とは?

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。 ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。
そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。

ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
この治療法は世界80ヵ国以上で認められ広く使用されており、これまでに10万人以上の患者様がこの薬による治療を受けています。
(ボトックスの適応は眼腱痙攣、腋窩多汗症、美容のしわとり等、様々ございますが、当院のボトックス治療は痙縮治療に限定しております。)

このような効果が期待できます



手足の筋肉がやわらかくなり,動かしやすくなることで,日常生活動作が行いやすくなります.
リハビリテーションを行いやすくなります.
関節が固まって動きにくくなったり,変形するのを防ぎます(拘縮予防).
痛みをやわらげる効果が期待できます.
介護の負担を軽減することが期待できます.

痙縮(脳卒中の後遺症)への効果


筋肉のつっぱり(痙縮と呼びます)や異常な運動の姿勢(ジストニアと呼びます)に対して、その筋肉にA型ボツリヌス毒素(ボトックス)注射液を注射して治療を行います。



A型ボツリヌス毒素は注射した場所に作用して、手足の筋肉のつっぱり(痙縮)を和らげることにより、痙縮による痛みを緩和する効果を期待できます。治療後2、3日~2週間で効果が現れ、通常3~4ヶ月持続します。



その後、時間が経つにつれて徐々に効果が消失し神経の働きが回復してくるため、注射前の症状が再び現れてきます。
この場合はA型ボツリヌス毒素を再投与することにより、同様の効果が現れます。
ボツリヌス療法とリハビリテーションを一緒に行うことによって、より日常生活動作などが行いやすくなることが期待できます。

治療の進め方


ボツリヌス療法の効果は、注射後2-3日目から徐々にあらわれ、通常3-4ヶ月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。ただし、効果の持続期間には個人差があるので、医師と相談をしながら治療計画を立てていきます。

ボツリヌス療法の副作用について
ボツリヌス療法を受けた後に,副作用として以下のような症状があらわれることがあります.これらの症状は多くが一時的なものですが,症状があらわれた場合には,医師に相談してください.
 ・注射部位が腫れる,赤くなる,痛みを感じる
 ・体がだるい,力が入らない,立っていられない

ボツリヌス療法 受診医療機関

苑田第二病院
 〒121-0813 東京都足立区竹の塚4-1-17
 03-3850-5723(代表)

 脳神経内科
  診察日:毎週水曜日(午後)


電車の場合:東武スカイツリーライン竹ノ塚駅東口から徒歩10分
お車の場合:当院駐車場もございますが、台数に制限があります。
満車の際は、近隣の時間貸駐車場をご利用ください。路上迷惑駐車は絶対におやめください。



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